診療案内
白内障手術とは
眼の中で、カメラのレンズのような役割を果たす「水晶体」という部分が白く濁ってくる病気です。
正常な水晶体は透明で、光をよく通すのですが、加齢などによって水晶体の中身のたんぱく質が変性して濁ってくることがあります。
水晶体が濁ると光がうまく通過できなくなったり、光が乱反射して網膜に鮮明な像が結べなくなってしまうのです。
これが白内障です。白内障は5,60歳を超えると誰でも多少は進行していきます。
また若い人でもアトピー性皮膚炎や外傷、糖尿病のある方は早くに進行してきます。かすんで見える、まぶしいのが気になるなら眼科へ受診してください。
白内障手術が有効な眼科疾患
糖尿病網膜症, 硝子体出血, 網膜剥離, 黄斑円孔, 硝子体混濁(ぶどう膜炎)
白内障手術の手術の流れ
1、術前検査・手術についてご説明(3日前)
手術前には御家族と一緒にご来院いただき、白内障の状況、手術方法、手術後の注意点、手術後の見え方の説明、入れる眼内レンズの選択、手術のリスクなどをお1人お1人に合わせてご説明し、またライフスタイルやご希望をお聞きすることにより手術日や眼内レンズなどを決定していきます。手術前に眼の検査や手術時に必要な採血検査なども併せて行います。
2、手術(当日)
当日は手術予定時間の1時間半前にご来院ください。瞳孔を開く目薬をさしたり、血圧を測定するなどの手術前の準備が必要です。白内障手術は、いわゆる手術台ではなく、歯科治療の時に使う椅子型の手術用椅子で行います。点眼で局所麻酔を行いますので、痛みはほとんどありませんし、意識がありますので、医師やスタッフの声も聞こえますし、会話もできます。まずは消毒薬で目を消毒し、顔を清潔な手術用シーツで覆います。手術は濁った白内障を超音波で取り除き、白内障を覆っていた膜を残してその中に眼内レンズを挿入します。
点眼麻酔にて10分ぐらいで終了し、20分ぐらい休んでからご帰宅いただけます。
手術後は必ず眼帯をするため、運転などができません。ご家族の方などの運転か公共交通機関を使ってお帰りください。
3,手術翌日から
視力検査や眼圧検査などの後に診察をします。
その後は、手術1日後、3日後、1週間後、2週間後、1か月後、2か月後、3ヵ月後といったペースで経過観察をしていきます。手術後しばらくは感染をおこさないか注意する必要があるので、透明の保護眼鏡を1週間装着し、洗顔・洗髪は5日間ほどは控えましょう。飲酒も禁止です。
術後3ヵ月間は炎症を抑える、ばい菌感染を防ぐため点眼薬を処方します。
白内障手術の手術後の注意点
最新の医療設備により、短時間で苦痛なく完了する日帰り白内障手術を行っています。
手術では、濁った水晶体の代わりに、眼内レンズを挿入します。眼内レンズは一度挿入すれば、半永久的に使用できます。局所麻酔を行いますので、痛みはほとんどありません。意識がありますので、医師やスタッフの声も聞こえますし、会話もできます。
緊張される方が大変多いですが、声をかけながら手術が進行しますので、リラックスして手術を受けて下さい。
手術準備に1時間程かかりますが、手術時間は10~20分程度で終了し、痛みがなければそのままお帰りいただけます。
よくある術後の自覚症状
・まぶしいと感じることがあります ・青みを帯びて見えることがあります ・黒いものが飛んでいるのに気がつくことがあります ・視野の周囲に幕があるように感じることがあります
白内障手術手術の費用
種類 | 3割負担の方 | 2割負担の方 | 1割負担の方 |
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手術費用目安 | 約45,000円 | 約30,000円 | 約15,000円 |
主な紹介先
東京女子医大東医療センター, 都立駒込病院, 聖路加国際病院, 日大板橋病院, 国立成育医療センター, 順天堂大学病院, 日大駿河台病院
ものが見えにくくなった時は、「年のせい」「これくらい平気」と安易に考えずに、早めに眼科を受診しましょう。